自身の人生をありのままの痛みと共に描いた前作『37.2℃』から二年。
『この痛みは傷じゃない』と題されたこの新作には、前作の痛みを乗り越えて、傷付いてもなお立ち上がることの強さと美しさが描かれている。
プロレスをテーマにしたシニカルコメディポップ「可愛い彼女が浮気してるみたいだけど、グーパンチはやめて掌底を喰らわそう」の凛とした爽快感や、冒頭を飾る「tictac」の、軽やかなラップテイストの中に添えられたアルバムタイトルそのものの心の叫びは、まさにイロメガネの新しい表情である。
この特設ページでは、全曲を解説したセルフライナーノーツやインタビューを通して、その新たな強さや美しさへの秘密に迫る。
取材・文 / ふじーよしたか (音楽八分目) 写真 / 髙梨はるの
2018.5.4 Release
会場&配信限定ニューミニアルバム
「この痛みはもう傷じゃない」
iTunes / Apple Music / Spotify
ずっと自分の為に音楽を、言葉を吐き出していた。 でも、はじめてお客様と応援してくれる皆様の為に書こうと思った曲。 それって多分、人と関わって、そして生きてゆくって覚悟をする事だと思う。 この曲を書かせてくれた皆様へ、ありがとうの気持ちを込めて。
カッコ悪くて情けないこんな自分のまま、 混乱しながら痛々しく必死でロックしてる。それでもう、最後には笑っちゃってる。 これって、とてもイロメガネ。 私っぽい。
宇宙が好きで、宇宙みたいな音と小物を集めていた時期があった。 スタジオではいつも、サポートメンバーの皆様に「もう少し宇宙っぽくして」と言って、困らせてしまう。 最近、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の映画「パーティーで女の子に話しかけるには」を見て、宇宙熱が再燃。
全力でふざけて作ったらリード曲になってしまうなんて、音楽って未だによく分からない… でも、プロレスが大好き。 特に、KUSHIDA選手と、高橋ヒロム選手と、ケニーオメガ選手と、滝澤大志選手と、小橋建太選手をとても応援してます。
なにも言いたくない。 泣きながら歌ってとても大変でした。
小学生の時は、休み時間はいつも友達とリコーダーを吹いていた。中学生になったらそんな私は浮いていた。ほんとはリコーダーをずっと吹いていたかった。
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- self liner notes -
ミニアルバム『この痛みはもう傷じゃない』について
2年前の夏頃から、気付いたらプロレスにハマっていました。
プロレスラーの皆様は、命をかけて技を受け、傷ついて敗北しても、またその先へ向かって立ち上がってゆく。
私もたくさん、馬鹿なほどに傷ついたり挫けてきましたが、必死にラリアットして、立ち上がろうとしています。
「なにクソ」って言ってのけるそれって、勝ち続けている人よりも美しいと思うのです。